もしあなたがしばらくの離職期間を経てキャリアを再開したいと考えているなら、採用担当者からのアドバイスが役に立つかもしれません。
期間が2年であろうと、20年であろうと、仕事から一定期間離れた後にキャリアを再開するのは大変なことです。離職後の就職活動を軌道に乗せるため、モルガン・スタンレー「Return to Work」プログラムの採用担当者に仕事復帰に役立つヒントを聞きました。
1. 何をしたいのかを知る
あなたが大切にしたいものは何かを考えましょう。お給料?それともさらなる自己実現?知的なチャレンジ?またはこれらの組み合わせでしょうか。自分が何を優先するかを知ることは、元のキャリアに戻りたいのか、それとも自身のスキルを生かして新しい分野にチャレンジしたいのかを決めるうえで大切です。
2. 離職中のギャップを埋める
数年間仕事から離れていたとしても、離職中に担った役割の価値を低く見積もってはいけません。まず、離職期間中に携わった正式な仕事や私的な短期の仕事のすべてを書き出しましょう。そして、それらの仕事においてどのようなプロフェッショナルスキルを活用したかを考えます。例えば地域のPTA活動、教会や礼拝堂などの運営に携わることで、マネージメントやリーダーシップのスキルが身につきますし、チャリティのための寄付金集めにはセールスやマーケティングスキルが必要です。
3. 自分のスキルをリストにして、更新する
離職期間中に習得したものも含めて、あなたのプロフェッショナルスキルを書き出してみましょう。そして、その中から強化すべきものを見極めます。新しいキャリアを目指す場合は、講座を受講するなど勉強の必要もあるかもしれません。
4. 最新のITスキルを身に付ける
ITスキルを見直し、Word、PowerPoint、Excelなど使用頻度の高いものは最新バージョンを使えるようにしておきます。あなたの志望する分野でどんなソフトが使われているかを確認し、必要に応じて関連するコースを受講しましょう。Courseraのサイトでは無料の講座を提供しています。
5. 絶えず人脈を作る
希望する仕事に就くためには、おそらく人脈作りが一番重要なスキルです。仕事に復帰したいことを周囲に話し、誰が協力してくれるか発想を膨らませてみましょう。以前の同僚に連絡したり、近所の人や友達、知り合いに話したり、学生時代の卒業生ネットワークも活用しましょう。人脈づくりについては、iRelaunchも参考になるはずです。
6. オンラインを活用し、積極的に交流する
求人サイトに目を通し、キャリアに関するメールやニュースレターの登録をしましょう。これらを通して、無料のリソースやネットワーキングの機会、モルガン・スタンレーの「Return to Work」のような特別なプログラムを知ることができます。LinkedInのプロフィールも作成してプロフェッショナルとつながり、求人情報の検索やあなたの経験を載せましょう。また、関心のある業界のリーダーをTwitterでフォローして、志望業界の最新情報に慣れておきましょう。
7. 履歴書を書き直す
どの求人にもフィットする万能な履歴書はありませんが、志望業界の求人に適した履歴書サンプルの最新事例をリサーチしておくとよいでしょう。以下のヒントも参考にしてみてください。
簡潔に書きましょう。もし複数のキャリアがあり1枚に収まらない場合は、なるべく短くしましょう。4ページより2ページの方が良いです。
離職中にも様々な活動をしていたことをアピールしましょう。その間に行ったボランティア活動で習得したプロフェッショナルスキルや、求人に関連した講座を受講して得た技術的スキルなどを列挙します。
履歴書を他の人に見せて意見をもらい、校正してもらいましょう。誤植や書式の不揃いがあると、採用担当者にあなたが細かいことに気を配るのが苦手な人だという印象を与えてしまいます。
カバーレターをつけましょう。あなたがキャリア志向であり、離職中に得た経験によってより魅力のある候補者になったことを強調するのにはカバーレターが最適です。
履歴書に書いたことをしっかり覚えておきましょう。そうすれば具体的な事例を聞かれた際、あいまいな回答をせずにすみます。過去の勤務先1社につき1つか2つ、自身の功績を考えておくとよいでしょう。
8. 面接の練習をする
緊張するのは自然なことですが、面接の練習をしておくことで緊張を和らげることは可能です。よく聞かれる質問について、家族や友人と予行練習しましょう。自分の経験や職場の内外で身に着けたスキルがそのポジションにどうふさわしいかを伝える方法を考えておきましょう。
9. 志望業界と企業を知る
あなたの希望する業界で何が起きているのかを知り、その業界をリードする企業について研究しましょう。それらの企業のウェブサイトで記事を読み、企業文化や企業指針についてリサーチする時間をつくります。例えばモルガン・スタンレーでは、適切なスキルセットがあるだけではなく、企業文化に沿って目標に向かい成長できる候補者を探しています。
10. 自信を持ち控えめにならない
もしあなたが以前のキャリアに戻るなら、最後に就いたポジションと同等のスキルや能力が求められる仕事を選びましょう。もし視野を広げて他の新しいキャリアを目指すなら、以前の職務経験を、新しいポジションで活用できる付加価値としてアピールしましょう。