Profile

Jonathan Kindred

代表取締役社長

日本におけるモルガン・スタンレーのCEOであり、米モルガン・スタンレーのグローバル・マネジメント・コミッティーのメンバー。モルガン・スタンレー・ホールディングス株式会社およびモルガン・スタンレーMUFG証券株式会社の代表取締役社長のほか、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の取締役会長も務めています。

モルガン・スタンレーは、投資銀行、セールス&トレーディング、リサーチ、不動産、資産運用事業において多岐にわたる金融サービスを提供しており、日本においては三菱UFJフィナンシャル・グループとの証券合弁事業を展開しています。

1983年にニューヨークでアナリストとしてモルガン・スタンレーに入社し、1985年にロンドンオフィスに転任。債券統括本部のトレーダーとして勤務しました。1989年には、日本での私募債のストラクチャリング業務の責任者として東京オフィスに異動となり、以後、アジア地域ストラクチャード・トランザクション統括責任者(1993年~2000年)や、同債券統括責任者(2000年~2006年)などの役職を歴任することになります。

ペンシルベニア大学ウォートン・スクールをベンジャミン・フランクリン奨学生として卒業し、経済学の学士号を取得。

モルガン・スタンレーでのキャリアはどのように形成されたのでしょうか。

私は自分のキャリアがこのような形で進むと意図してきたわけではありませんが、チャンスが訪れるたびにそれをしっかりと掴むことはできたと思っています。

モルガン・スタンレーに入社して2年が経った頃、ロンドンでのユーロ債トレーディングのポジションに就くことを引き受けたのですが、その当時ヨーロッパの債券市場やスワップ市場はダイナミックに成長しており、ロンドンへの転任は非常に刺激の多い経験になりました。そこでスワップ市場の初期段階に深く関わることができたことが、その後数十年にわたりデリバティブ分野で仕事をする上での土台となっています。数年後、今度は東京への転任を打診されました。転任することはリスクも伴いますが、日本でのビジネスに興味を引かれ、素晴らしいチャンスであるとも感じました。東京での業務は当初5年間の予定でしたが、債券分野で次々と要職に就く機会を受け入れていくうちに、最終的には日本の代表職に就くことになりました。

日本におけるモルガン・スタンレーについて教えてください。

モルガン・スタンレーは1970年に東京にオフィスを構えました。以来、日本の金融市場の発展に寄与するという強いコミットメントのもと、セールス&トレーディング業務における確固たるフランチャイズを構築し、飛躍的な成長を遂げました。1986年には、東京証券取引所の正会員権を取得した初の外資系証券会社の1社となりました。

2010年に三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)との証券合弁事業を開始するまでの間も、軟調な日本のマクロ経済環境や、国内証券会社に偏重した日本の証券業界の市場構造のなかにありながら当社は好調かつ確固たる成果を積み上げていました。当時、外資系証券会社全体の収益シェアは業界の25パーセントにすぎず、国内証券会社が75パーセントを占めていました。

合弁事業の発足後は、当社のグローバル・リーチおよび豊富な金融ノウハウと、MUFGの広範な国内顧客基盤や融資能力という両社の強みを最大限に活用することで、業界における収益シェアを更に伸ばすことができる態勢となりました。今年7周年を迎えるこの合弁事業は、モルガン・スタンレーに法人顧客および個人顧客向けサービスの両面で広汎な日本市場へのアクセスをもたらしています。当社は引き続きグローバルな視点でシームレスな事業展開をしており、同合弁事業は私たちをその他の外資系証券会社とは一線を画した存在としています。

こうした日本における合弁事業は、モルガン・スタンレーがMUFGと結んだグローバルな戦略的提携の最も成功した一例ですが、両社の戦略的提携は日本に限られたものではありません。MUFGは、モルガン・スタンレーの最大の株主であり、北米ではローンマーケティングの合弁事業を展開するほか、融資および資本市場分野においても様々な形で協働しています。

モルガン・スタンレーの企業文化とはどのようなものでしょうか。

当社は優れたメリトクラシー(実力主義)であると言えます。リーダーたちは若手にもできるだけ責任のある仕事を任せたいと考えており、その機会を創出しようとします。モルガン・スタンレーは、そうしたチャンスを自ら捉えて会社に貢献する人材を相応に評価する企業です。私にとっては、様々な国で異なる職務にチャレンジしたことが、非常に貴重な経験となりました。当社が成長し、成功を収めているのは、このようにより多くの社員が更なる職責を伴う仕事に日々取り組む土壌があるからです。

私たちは顧客第一とし、卓越性と誠実さを大切にするという共通の理念を有しています。モルガン・スタンレーというブランドは数十年にわたって構築されており、ここで働く社員一人ひとりに素晴らしい価値をもたらしているのだと思います。

「Giving Back」の重要性について教えてください。

「Giving Back(還元する)」は当社の基本理念の1つであり、当社では社員が「与える」ことのできる仕組みを構築しようと努めています。東京オフィスでは、フィランソロピー関連の社内コミッティーなどを通じていくつかのチャリティ団体と協働し、社員がボランティア活動に参加できる機会を設けています。こうした取り組みは、地域社会に対して還元できる大切な活動であると同時に、私たちが地域社会の一員として目に見える形で関わりを持つ上でも重要です。

モルガン・スタンレーではこの他にも、社員が自身の興味に基づいて社外の慈善活動に携わることを推奨しています。ペンシルベニア大学の奨学金制度は、私がフィランソロピーの分野で注力している取り組みの1つですが、この制度によって学生がローンを組まずに学費を工面できるよう支援しています。

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